第43回 建築家展

私たちは建物の設計をする事務所です。住宅をはじめ事務所、店舗などの設計をしています。シンプル で心地よい空間を作るお手伝いが出来ればと思っています。

「人は家を造り、家は人を創る」と言います。暮らしによって人間が形成されると言っても過言ではありません。クライアントの生活を十分考慮し、敷地の持つポテンシャルを最大限引き出せるように設計しているつもりです。

ここちよい場面-scene-について考えています．場面をつくるのは、部屋の広がりやつながりであり、使い手の癖や間合いであり、朝夕のそして季節のうつろいです．これら空間、人間、時間にまつわる無数の襞を操り、使い手にとっての最良の組合せを見つけ出す行為こそが私にとっての建築設計です．

住まいはそこで生活する人々の人柄や性格が現れるため、私たちは施主とのコミュニケーションを最も大事にします。要望する生活感、それぞれの心地良さなどをひとつの住宅に反映させるため、私たちは夫婦で細部まで一緒に考えます。より多角的な視点から施主にふさわしい住まいを提案できると考えています。

住宅は使用期間がとても長いものです。私たちは時代に流される事の無い普遍的な住宅を目指して設計を行います。また私たちは夫婦で設計から工事監理まで一緒に行います。より多角的な視点からクライアントにふさわしい住まいを提案できると考えています。

住宅という建物を考えるのではなく、生活環境を考える。そういった感覚で設計しています。クライアントの多くは、自身の生活環境、生活行動を、整理して考えたことはありません。個人の生活環境という根本に返って、一緒に考え、それに基づいた住宅を具現化していく。それが、最も理想に近づく方法だと思います。

　住まいにはクライアントの要望、土地の風土、法規など様々な条件が求められます。その一つ一つに向き合うことでそこにしかないオンリーワンを作っていきたいと思います。

ずっと住み続けたくなる“たったひとつの家”のために、「明るい」「広がる」「感じる」「外と内をつなぐ」の4つのコンセプトをもとに敷地の条件に合ったよりよい空間の建物をご提案し、一緒に家つくりを楽しみながら進めていきたいと思います。