第11回建築家展

住まいは人々の暮らしの原点です。「健康」と「安全」が私達の住まいつくりの二大理念です。人が最も健康で居られる時そして健康を実感出来る時は、大自然に育まれている時でしょう。計画に際して常に太陽の恵みや空気の流れを意識し、素材選択も常に意識します。

「ああしたい。こうしたい。こんなことできない？」まずは夢を存分に語って下さい。 出来ること、近づけそうなこと、転換できることを、共に語り合い、一緒に造っていきます。 そして【あなたのお家】を建てましょう。

『機能的であること』建て主の目的に対して正確に機能することがデザインの第一目的。 『シンプルであること』単に形の単純さだけでなく作品のコンセプトが明快で判り易い造形。 『美しいこと』無理なく自然に向き合う姿から「自然な」形＝「美しい」形になり感動されるデザインになると考えます。

住宅では、坪単価45万〜120万迄の建築の経験をしました。そこで感じるのは、「いずれも住宅の本質は同じ。」という事です。住宅をデザインするという事は、形態・空間のデザインだけでなく、住まう人の生活スタイルや人間関係までもデザインしてしまいます。設計には、いつも謙虚な姿勢で臨みたいと考えています。

住む人らしさを”かたち”にする。 家づくりの過程そのものを建主の方、工事にかかわる皆さんと楽しみたいと思っています。既成概念にとらわれず、住まいのかたちを一緒に考えていきたいと思います。

常に感覚の根底にあるのが、「シンプル」という形です。 飽きがくる建物でなく、シンプルな中に住人の個性を取り入れる。 住まいとは、家族の憩いの場であり、心と体をリセットしてくれる癒しの場である。あたたかく、やさしい設計を心がけています。

設計に際し、健康や環境への配慮は当然の時代となりました。その上で、住まいに如何に自然な美しさを与えられるか、を考えています。写真が切り取る風景がその美しさを強調するように、建築が切り取った空間で、私たちの廻りの日常風景の小さな美しさを発見し、手仕事の温かみを感じる喜びを生み出されれば、と思います。

住まいは、Ｓａｆｅｔｙ（安全）ａｎｄ　ｆｕｎｃｔｉｏｎａｌ（機能性）ａｎｄ　ｍｏｒｅを心がけて取組んでいます。とても難しいけれども古く善くなる住宅を目指しています。大きさや形で家の価値が決まるわけではなく予算の制約はあっても豊かな生活を実現でき、普遍的に住まえる事が一番だと思います。