未来をのぞく住宅展

１００組の家族には１００通りの家があると思います。それぞれの生活と夢を語る中から家のかたちを彫りだしていきたいです。

空間の心地よさは、数字や言葉だけでは表現できません。 流行の素材や嗜好に流されない、普遍的なクオリティを追求する事が重要だと考えています。

「空間・時間・人間」日本語ではそれぞれ「間/あいだ」という言葉が入っています。空間は空の間、時間は時の間、人間は人の間です。ARX KOBEは、空間・時間・人間そのものも大切なことと考えていますが、その関係性をよりよくできる空間を作り続ける事務所でありたいと考えています。

日常の暮らしにある小さなヨロコビを拾い上げ、 光・風といったクウキカンとソザイカン、 そしてマチをも包み込みながらカタチに していきたいと考えています。 ささやかなヨロコビをカタチにし、心地よい居場所「スマイ」であることを感じてもらうことが、 私のヨロコビです。

住まいとは恋愛に例えられる。恋人ができ将来の夢を描いている段階から結婚、家庭を築くというプロセスが、住宅では設計から竣工そして住むということにあてはまる。大事な人を見つけだし、満足するには一人ではできないことだと感じる。住まいにも同じことが言えるだろう。

家づくりは、その「過程」が大切です。たくさん話して、大いに悩んで、よく笑う。そんな対話の積み重ねによるイメージの共有が、アイデアの源になります。打ち合せ中の何気ないひと言がキッカケとなって、家のコンセプトが決まることもあります。そして、暮らして楽しい、「過程」も楽しい家づくりが出来ると思います。

「場に馴染むこと。」家が地域と連なれば、住む人は地域に親しみやすくなる。「居心地のよいこと。」住む人のスタイルが空間に反映すれば、年月と共に愛着ある住まいになる。「自然体であること。」建築材料はもちろんのこと、採光や通風にも無理なく自然を活用する。「還ること。巡ること。」